あの日あの時あの場所で

ある!ある!忘れられない味~

ぞうすいと漬物

さいころ家の近くに「お鍋屋」があった。

「お鍋」が専門のお食事処だから「お鍋屋」なんでしょうね。

そこで美味しいお鍋を食べるやいなや、うちの夕食メニューにそっくりな

お鍋が登場するようになったのだ。

「お鍋屋」ではシメに必ずご飯を入れておぞうすいにするのだが

家でも母がシメに海鮮だしがたっぷり入った鍋に

ごはんを入れておぞうすいを作った。

そのぞうすいと母の彼氏(うちは母子家庭)の会社の漬物(〇〇漬け)

を一緒に食べるんだけど、それがおいしいのなんの。

そのおいしい漬物は彼氏の名前が入っていてさ。

(〇〇漬け)は母の彼氏の苗字が入るの、社長だから。

ただ、彼氏がくせ者で二度と思い出したくないヤツなんだけど

あの(〇〇漬け)はめっちゃ美味しかったんだよなぁ~。

でも漬物に苗字が入っちゃってるもんだから思い出したくないんだけど

お鍋におぞうすい作ったら、「やっぱりこれには〇〇漬けが合うよね~」

と考えちゃったりして。

思い出したくないっつーの!〇〇漬け!