あの日あの時あの場所で

ある!ある!忘れられない味~

ギョーザとお弁当

ギョーザは手作りが一番おいしいです。

家では子供が3人いるので、当たり付きを作る。

チーズ入りが当たり、ゴーヤー入りがハズレとかね。

 

私がまだ新婚のころに、その日も手作りギョーザを作りました。

翌朝には、だんなさんへのお弁当を作り、幸せいっぱい。

玄関先でだんなさんにお弁当を渡して、「いってらっしゃい」。

「お弁当ってもしかして、おかずギョーザだけ?」

「うん、そうだよ。」

なんだか不機嫌な感じでドアを閉めて行ってしまった。(彼は怒らない温和な人)

お弁当は確かにおかずがギョーザだけのギョーザ丼みたいに盛りつけた。

上からはたっぷりのポン酢をかけて、絶対おいしいはず。

なんで怒っていたのかな?

私は特に気にすることもなく一日過ごしました。

 

夕方。

「ただいま~」だんなさんの帰宅です。

 

だんなさん 「今朝は怒ってごめんね。」

わたし   「そうだっけ?」

だんなさん「実は、お昼に弁当広げるときにみんないるからさー、ギョーザだけ

      なんて恥ずかしいって思っていたんだけど、

     課長に(手作りギョーザ?スゲーな、手作りって。)

     って言われてさ。食べたら美味しくて、

     朝に怒った自分が恥ずかしくなったよ、ごめんな。」

 

私はこのできごとをギョーザを食べるたびに思い出す。

ありがとう、手作りギョーザ。